『航空ファン』掲載作品 2003年9月号

No./500 2002年作品
915×605(mm)
額装込 \77,000
“Special Duties” ロバート・テイラー

Ju-52は、第二次大戦中、ドイツ地上部隊が戦う戦線のすべてで輸送任務についた。
1932年4月に初飛行したJu-52は、すぐに30カ国のエアラインで採用となった。 ドイツ・ルフトハンザでは、‘32年の終わりに、ベルリン−ロンドン−ローマを結ぶ国際線に2機が就航した。
秘密裏に軍用タイプも製作され、1934年にその姿を現した。 2丁の機関銃が装備された爆撃機型は、わずかに1300lbの爆弾しか積載することができなかった。しかし、これを輸送機とするならば、すばらしい能力を発揮させることができた。 スペイン戦争で、輸送部隊として初めて実戦に投入され、ポーランドおよびノルウェーの侵攻作戦では550回もの輸送任務を遂行した。

低速機であるがゆえに、いつも敵機からは格好の餌食とされ、オランダ・ベルギー侵攻作戦の5日間では、実に167機が撃墜されたのである。
Ju-52は、侵攻作戦の常に最前線で部隊を支援し続けた。空挺部隊を降下させ、グライダーを曳航し、弾薬、食料を運んだ。そして傷ついた兵士を、後方へ連れ帰った。 だが、これらの任務は損失があまりにも多く、高価な代償を伴うものであった。 大戦後期のチェニジアからの撤退では3週間に400機が失われてしまった。 終戦時には、4800機製造された内のわずかに50機が残るのみであった。 皮肉なことに、そのうちの10機が戦後英国に引き取られブリティシュ・ヨーロッパ・エアウェイとして、46年から再び飛行を始めたのであった。

1942年夏、ドロミテ山脈を越えてドイツ要人を乗せ飛行するJu-52と護衛するJG-53所属のMe-109を描いた作品“Special Duties”は、ロバート・テイラーがJu-52の魅力的なフォルムを背景の雄大なパノラマとともに描いた力作である。
ドロミテ山脈の頂は、沈み行く太陽の光を浴びて紅に染まり、その中をゆっくりと横断しながら飛行するJu-52からは、3発エンジンの音が聞こえてくるようだ。 機内で会議をしている要人たちも、この雄大な風景にさぞや感動したことだろう。 コックピットでは、操縦に専念しているパイロットが描かれている。 後方では、寒気に身をさらしながら敵機を警戒する機銃手がいる。 かれらは、みんな「特別任務」(Special Duties)を担って飛んでいるのであった。
この作品は、輸送機で命がけの任務を達成したJu-52パイロットに敬意を表して描かれた作品である。Ju-52パイロットのサインが、作品には添えられている。


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