『航空ファン』掲載作品 2004年2月号

No./950 1996年作品
825×595(mm)
額装込 \77,000
“Return To Duxford”
ロバート・テイラー

―― 「ダックスフォードへの帰還」 ――

今回は、クリスマスがテーマの作品をご紹介しよう。

1944年〜45年にかけてのイングランド南部は、例年にない寒冬であった。
冬将軍はスコットランドとイングランド北部を雪で閉ざし、南部と中部の町には雪で覆われた「おとぎの世界」が広がった。
戦争のさなか遠く祖国を後にしてきた隊員たちも、この素晴らしい白銀の世界にはすっかり魅了されてしまう。轟々と鳴り響くマーリン・エンジンさえもが、雪のマントに覆われた大自然にその音を吸い取られ、穏やかでリズミカルな音色を奏でるのであった。
戦いが終わり帰還するパイロット達は、村々の高い塔をかすめながら基地をめざす。凍えるような寒いコックピットから見下ろす見慣れた風景 − しかし、にわかに雪化粧した魅力的な風景 − に、第8空軍のつわもの達もロマンチックな感情を抱いてしまう。遠く祖国に残してきた恋人や家族のことが、脳裏をよぎっていくのだ。
タクステッドの美しい村を低空で飛び越えていく第78戦闘隊(FG)のP-51Dムスタングが、過酷な8時間にも及ぶ護衛任務を終え、ダックスフォードへ帰還していく。夕闇がせまり、燃料も残りわずかではあるが、あと20マイルを飛べば「ダックスフォード基地」に戻れるのだ。
クリスマス気分に浮かれたパイロット達は、素敵なカントリー・サイドの高い樹木の頂上を翼で触りながら、基地へと帰還を急ぐ。帰れば、褒美と祝賀会が待っている。

巨匠ロバート・テイラーは、壮大なイングランドの風景と共にP-51を描き、パイロットの思い出深いクリスマスを表現している。夕陽を浴びて輝く銀翼と、夕陽を浴びて乱反射する地上の雪面の表現に、画家の卓越したセンスが光っている。
この作品は、1996年のクリスマスに向けて発表された作品である。


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